Vol.24 採用担当者が伝える光道園の仕事~人が育つ環境がここにある~

| 宮下 正也さん
(仁愛大学 人間学部心理学科 卒業) 2005年入職 |
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資格があることよりも大切なこととは?
認知症の祖母と、うまくかかわることができなかった中学生の頃を振り返り、もっと祖母に寄り添えたのではないか、また当時、祖母はどのような気持ちでいたのだろうという思いで、大学では心理学を専攻しました。
就職活動では、祖母にはできなかった孝行をしたいと福祉の道を志しましたが、福祉系の大学でもなければ福祉の資格も持っていなかったので、なかなかよい返事をもらうことができませんでした。そんな中、光道園では資格で人を見るのではなく、人柄で資質があるかを判断すると言われ、「自分が探していた場所はここだ!」と感じ、実習に参加しました。
実習中は、どの先輩職員の方も明るく迎え入れ、応援をしてもらい、自分を受け止めていただきました。認めてもらえることが、こんなにも自信につながり、気持ちのいいことだと知り、光道園で働くことを決意しました。
自分で自分の仕事を磨いていく面白さ
祖母への想いもあり、介護現場を希望していましたが、配属されたのは障がい者福祉の現場でした。もともと高齢施設での勤務を希望していたこともあり、毎日どうしていいかわからず、悩みながら過ごしていました。ある日、先輩職員から「人との関わり方に正解があるわけではない。だから人の動きを真似てもしょうがない、オリジナルを出そう」と教えていただきました。その言葉に背中を押され、「自分をもっと出していこう」と考えるようになりました。
意識が変わると行動も変わり、利用者の方から自分の支援に対して、反応が頻繁にもらえるようになり、主体的に関わることで、認めてもらえることを学びました。右も左も分からない自分が、今まで出会った利用者の方や先輩職員とのかかわりの中で、できることが増え、自分で自分の仕事を磨いていく道しるべを教えていただき、やりがいが生まれました。
誰かの人生に必要とされる存在になる
働いていて嬉しいことの一つに、利用者の方の思い出の中に自分が入り込めることがあります。「人生の中であなたと過ごせてよかった」と言っていただけた時ほど、その人とかかわれた喜びはありません。ある利用者の方の最期に立ち会うことが仕事上どうしても難しかった時、「宮下さん、なんで今横にいないんや」と言っていたとご家族から聞きました。その言葉をお聴きした時、”意識が遠のく最期の瞬間まで自分自身の存在を思い出してもらえるほど、関係を紡いでゆけた、寄り添うことができた”と自分自身の仕事ぶりを振り返るよい機会ともなりました。
それらの経験を経て、福祉の仕事は、とても尊い仕事だと感じています。働く中で沢山の出逢いと別れを経験しました。その一つ一つの思い出を燃料にしながら、今日も新たな出会いを楽しみに働いています。
誇りを持って働く、福祉のプロ集団
統括主任は、各現場の統括役であり、また部下の人材育成も求められています。職員一人ひとりのライフステージに合わせた働き方を提案したり、本人とキャリアデザインを考えたり、それぞれの職員が「なりたい自分になる。そして、自分の仕事に誇りを持つ」ことを大切に関わっています。
光道園には多様な職種があり、また様々な職員がおり、大きな受け皿を持っています。だからこそ将来に迷った人にも福祉の仕事を勧めたいです。何がしたいかわからなくて当然。なりたい自分になれる道があること、道を見つける過程の楽しさも知ってもらいたいです。
私たちは「あなたは品定めされる人ではなく、光道園で共にがんばる仲間である」という視点を持って、みなさんをお待ちしています。


